チームユンボ・ヴィスマ Sepp Kuss(セップ・クス)選手が語る
「ヒルクライムを制する4つのコツ」

2020/09/17
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現在開催中の世界最大の自転車ロードレース、ツール・ド・フランスで快進撃を続けるチームユンボ・ヴィスマ

総合優勝争いを繰り広げるエース プリモシュ・ログリッチ選手の傍らに付き献身的なアシストを見せているのが、今年ツール初出場となるチームメイト セップ・クス選手です。

向かい風の中では自らが風除けとなり、またハードな山岳ステージでは牽引役を担いログリッチ選手のエネルギーを温存させる等、自己犠牲を厭わないその働きで、この若きアメリカンライダー クス選手はチームの活躍に大きく貢献していると言えるでしょう。

 

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コロラド州デュランゴ出身のクス選手にとって長く厳しい上り坂はまさに活躍の場です。

2018年、タフな山岳コースで知られるツアー・オブ・ユタでの勝利により、彼はトップレベルのワールドツアーチームへの切符を手に入れました。

チームユンボ・ヴィスマでの3シーズン目となった今、その走りには一層磨きが掛かっています。

 

私たちのような一般的なライダーが6.5ワット/kgのパワーを誇る彼の走りをそのまま真似るのは難しいでしょう。

しかし、クス選手が心掛けているちょっとしたコツを学ぶことで、いつもの坂を少しだけ速く走ることができるかも知れません。

以下にクス選手からのアドバイスを紹介します。

 

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ヒルクライムのコツ その1:ケイデンスを意識する

自動車を運転する際にもわかるように、加速しようとする時は低め(軽め)のギアを選択します。
高めのギアは上げたペースを維持するために使うことになるでしょう。
上りでは安定したリズムをつかむ為にも、低めのギアで回すようケイデンスを意識するのが結果的にロスが少なく速く走ることにつながると考えています。

 

ヒルクライムのコツ その2:パワーメーターの数字に惑わされ過ぎない

どんな坂道であっても、ずっと同じ6%の上り勾配が続くということはあり得ません。
道路の起伏は常に細かく変化しているからです。
ずっとメーターの数字を気にしながらライディングすることは、かえって非効率な走りを招くことにもつながりかねません。
数値だけに惑わされることなく、実際の地形や路面状況の変化を常に捉えるようにしましょう。

 

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ヒルクライムのコツ その3:低い(軽い)ギアを用意しておくこと

私はイレギュラーな状況に備え、常にいくぶん低めのギアをセットして走るようにしています。
特に例えばブエルタ(・ア・エスパーニャ)の山岳ステージのようなハードなコースでは、ハイギアード過ぎるよりはむしろローギアード過ぎる方が良い結果を生むのです。
映像やコースマップから推測するよりも実際の上り坂がはるかに厳しいというのはよくあることですから、ローギア側の余裕を持つに越したことはありません。

 

ヒルクライムのコツ その4:予想や仮説を立てるより実際に経験してみる

人生においても同じことが言えますが、ヒルクライムでは予想や推測、仮説といったものに囚われ過ぎないことも大切です。
そうすればあなたはより多くの経験や、それまで思いもよらなかった体験を得ることができるでしょう。
私自身も、色々と思いがけない状況に身を置くことがありますが、未知の冒険に出掛けるような気持ちで楽しむようにしています。

 

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クス選手のライディングコンポーネンツ - ギアセットアップ -

私の場合、トルクを得るためにDURA-ACEクランクセットのインナーチェーンリングは通常36T以上のものを使います。
レースバイクのリアカセットスプロケットはほとんどの状況において11-30Tのものを使用しています。
十分なギアレンジと広すぎないギアステップで、どんなシーンでもスムーズなライディングができると感じています。

 

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