自転車のルート検索をしたとき、どのルートを選べばいいのか判断できず迷ってしまう人も多いでしょう。この記事では、自転車で走行する際の道選びのポイントについて解説します。また、自転車ルートを検索できる便利なアプリについても紹介しますのでぜひ活用してみてください。

自転車移動時のルート選びのポイント

自転車のルート検索をしていくつかルートが表示されると、どのルートを選ぶのがよいのか迷ってしまうことがあるでしょう。
到着時間が早い、高低差が少ないなど、そのルートによって道の特徴は変わってきます。ルート選びで迷ったときに、どのような観点で選べばよいのかそのポイントについて解説します。

自転車で走りやすい道か

まず、自転車移動のルート選びで大切なことは、自転車で走りやすい道かどうかです。
最短距離のルートを選んでも、走りにくい道だと、かえって到着が遅くなってしまう場合があります。多少、走行距離が長くても自転車が走りやすいルートを選択するようにしましょう。

では自転車にとって走りやすい道とは、一体どのような道なのでしょうか。
まず、道幅が広いかどうかです。道幅が広ければより走りやすいといえるでしょう。基本的に、自転車は車両の分類に入るので、車道を走ることが前提とされています。道幅が広ければ車との間に距離ができるので自転車も走行しやすいです。
信号や一時停止が多い交差点がある道も、自転車にとって走りにくいといえるでしょう。自転車は一度停止すると完全にスピードがなくなってしまいます。そこから再び、漕いでスピードを出すには体力が必要です。最初に信号がなるべく少ない通勤ルートを探しておくと、毎日の到着までの時間のブレも抑えられます。

自転車走行にとって安全な道か

次に気を付けたいポイントは、安全性です。自転車は車道を走るので、まず車との事故に気を付けるのはもちろんのこと、対歩行者、対自転車の事故も起きやすいので、注意が必要です。
自転車走行時に特に気を付けなければならないのは、狭い路地や住宅街の道です。歩行者や自転車が多く行き交う細い道は、信号のない交差点も多く、曲がり角から突然飛び出してくることもあり、歩行者や自転車との事故につながりやすいので、できるだけ避けるか、もし通る必要がある場合はしっかりと徐行しましょう。

また、大きな道路で車道を走る場合は、どうしても車との距離が近づきます。スピードを出している車との接触事故は大変危険なため注意が必要です。

自転車レーンや、自転車専用道なら自転車が走行する分の道幅がきちんと確保され、安全かつ走りやすいので、この2つの道路があれば優先的に選ぶとよいでしょう。

自転車移動の適正距離と所要時間を考慮する

近年、通勤手段を電車から自転車にする人も増えてきました。満員電車から解放されて、運動不足の解消にもつながるので健康的ですが、気になるのは走行距離と通勤にかかる時間です。

まず大事なことは、通勤サイクリングでは無理をしすぎないことです。始業前に疲れてしまったら、仕事にならず元も子もありません。無理のない距離を走行するようにしましょう。

ビギナーでも楽に走れる距離は5km、時間にすると15分~20分程度です。
走行距離が10kmになると、30分自転車に乗り続ける計算になります。これはしっかりとした運動に値する時間です。このくらいの時間を走るならば、クロスバイクのようなスポーツバイクで走行するのがおすすめです。
走行距離15kmになると、道にもよりますが自転車で45分~60分かかります。この距離でもスポーツバイクのような、スピードが出るタイプの自転車であれば初心者でもチャレンジ可能です。
走行距離が20km以上になると、1時間以上自転車を漕がなくてはなりません。スポーツバイクでもかなりハードな運動になるので、初心者にはおすすめしません。
通勤サイクリングに適しているのは、走行距離15kmくらいまでです。信号があったり、一時停止が多かったりすると、予想よりも時間がかかってしまうことがあります。時間に余裕を持ち、焦らずに安全運転ができるルートを選びましょう。
(参照元:https://bike.shimano.com/ja-jp/mindswitch/lab/29/)

自転車通勤がもっと楽しくなる!ルート検索もできるアプリ E-tube RIDE

自転車ルート案内のアプリはたくさんあります。
「自転車NAVITIME」は自転車に乗る人なら一度は聞いたことがあるかもしれません。無料でも使えますが、プレミアム会員になると細かく条件を設定してルートを検索できる機能があります。
「Googleマップ」は2020年9月18日から自転車ルートも検索できるようになりました。急な坂道や自転車が走りにくい道を避けて、ルートを検索してくれます。
「ルータン」はアウトドア派の方におすすめのアプリです。自転車のルートだけでなく山歩きのルートも検索できます。雨雲レーダーを表示できるので便利です。

通勤サイクリングをもっと楽しみたい人におすすめなのが、シマノ純正モバイルアプリ 「E-TUBE RIDE」です。無料アプリで、サイクリングルートの検索はもちろん、走行距離や速度、1分間当たりの漕いだ回数(ケイデンス)も把握でき、データを記録することもできます。

通勤サイクリングを楽しむ人が増えたことで、より便利なアプリも増えていますので、ぜひ活用してみてください。また、自転車で走る際には、早く到着できるルートよりも安全で走りやすい道を選ぶことをおすすめします。

マインドスイッチでは、自転車や自転車通勤による健康的で豊かなくらしを実現するための情報をこれからも皆様にお届けしてまいります。