自転車通勤の大敵の1つが紫外線です。とくに夏の紫外線は強く、通勤中の一定の期間浴び続けるのは肌への大きなダメージにつながるため、ウェアやグッズ、通勤ルートなどを工夫して肌を守りましょう。女性の肌に紫外線ダメージは禁物ですし、男性も長時間紫外線を浴び続けていると健康被害につながります。真夏の日焼け対策をしっかり知っておきましょう。

まずはウェアでUVカット

UVカットの基本は、スポーツウェアからです。部位別に詳しく見ていきましょう。

肌を露出しないトップス・ボトムス

トップスやボトムスには、UVカット効果のある素材を使いましょう。また、肌を露出しないために、腕や脚を隠すような長袖のトップスや長いボトムスがおすすめです。サイクルパンツやサイクルジャージが半袖や膝上丈なら、アームカバーやレッグカバーなどを組み合わせて使いましょう。

ロードバイクの場合、姿勢も前傾になるため、トップスの裾が短めだと背中が出てしまう可能性も。肌が露出しないサイズのウェアを選びましょう。

手袋などで隠れにくい場所もしっかり隠す

手の甲はずっとハンドルを握っているため、紫外線にさらされ続けています。手袋やアームカバーなどでしっかり紫外線を防ぎましょう。また、忘れやすいのが首周りの日焼け対策です。スカーフやネックカバーなどを忘れないようにしましょう。ネッククーラーを使うと、肌を隠せる上にひんやりして暑さ対策にもなるのでおすすめです。

頭と目も忘れず守ろう

帽子やサングラスをつけて、頭と目も忘れずに守りましょう。顔はもっとも隠せない場所です。サンバイザーやつばの広い帽子で影を作ることで、よりUVカット効果が期待できます。しかし、つばが広くてもレディース帽子は風で飛ばされやすいので、避けた方が良いでしょう。

目元だけが出る「フェイスカバー」というアイテムもありますが、水分補給が少し手間になってしまいます。どうしても絶対に日焼けしたくない、という場合のみ取り入れてみると良いでしょう。

日焼け止めや保湿でお肌をカバー

自転車通勤の時に日焼け止めは方だがカバーしていないところに塗った方がいいです。

次に、日焼け止めなどお肌に塗るタイプのUVカット対策をご紹介します。

日焼け止めはどこまで塗る?

日焼け止めは、服でガードできない顔はもちろん、以下の部分に注意して塗りましょう。

・上半身…首、デコルテ、手、腕
・下半身…足首、足の甲

もちろん、スニーカーなどで完全に足が隠れている場合は、足の甲には塗らなくても良いですが、パンプスやローファーなどで足の甲が出てしまう場合は注意が必要です。靴下やストッキングを履いていても、その下に日焼け止めを塗っておいた方が良いでしょう。

日焼け止めの種類は?

日焼け止めの効果を表すのに「SPF」と「PA」という値があります。当然、数値や+の数が多いほど日焼け防止効果が高いのですが、そのぶん、日焼け止めそのものの薬剤成分がお肌に与えるダメージも大きいです。

1時間程度の自転車通勤であれば、「SPF30」「PA+++」程度がおすすめです。日本皮膚科学会によると、「熱帯地方での屋外活動」でもこのレベルが推奨されています。もちろん、規定量はきちんと塗ってくださいね。また、サラサラタイプを使うと汗だくになりがちな夏でも快適に過ごせます。汗が多いタイプの人は、ウォータープルーフタイプを使うのがおすすめですよ!

参考:日本皮膚科学会「サンスクリーン剤使用のめやす」

乾燥肌は日焼けしやすい

乾燥しているお肌は、日焼けのダメージも受けやすいです。なので、出発前に化粧水でしっかりお肌の保湿をしておきましょう。日焼け止めも大切ですが、そもそも日に焼けないお肌に底上げしておくことも大切です。

参考:資生堂「乾燥肌は日焼けしやすい!?」

時間やルート選びにも気を使おう

そのほか、紫外線の少ない時間に通勤する、なるべく日陰になるルートを選ぶ、なども日焼け予防に効果的です。朝なら7時以前、夕方なら18時以降が紫外線をさほど気にせず通勤できる時間帯なので、この時間帯を選んで通勤するのもおすすめ。

また、マップアプリなどの最短ルートはあくまでも時間だけを見ているので、日陰が全くないルートの可能性もあります。実際に走ってみて、やや回り道でも日陰のルートを自分で探してみるのが良いでしょう。

まとめ

夏場の自転車通勤は、日焼け対策が非常に重要です。男女ともに紫外線ダメージは見過ごせないもの。UVカットのスポーツウェアや、日焼け止め・ビタミンサプリなどを上手に活用し、しっかり日焼け対策を行いましょう。