DURA-ACE / ULTEGRA ロングアクスルペダル : ペダル軸長の違いについて

2020/06/10

シマノペダルはその高い耐久性や機能的な構造、優れたパワー伝達効率で多くのサイクリストに知られています。
ロードバイクライダーに向けたDURA-ACEULTEGRAのSPD-SLペダルは軽量なカーボンコンポジットボディ、ワイドプラットフォームがもたらす高い安定性とコントロール性能が特徴です。
シマノはこれらのプレミアムグレードペダルにライダーの体型やペダリングスタイルに応じて選択できるもうひとつのペダル軸長をオプションとして用意しています。

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長きにわたりハイパフォーマンスサイクリストには狭いペダル間幅が好まれてきました。狭い間隔の方がペダリングする両脚の間が近寄り、ペダリング効率に優れ、エアロダイナミクス的にも有利であると考えられてきたからです。

しかし、近年の研究とバイクフィッティングシステムの開発により、必ずしも狭いペダル間幅が有利であるとは言えないことがわかってきています。
加えてプロライダーの中からもペダリング効率の改善を目的により長いペダル軸を求める声が出てきました。
そこでシマノは+4㎜ペダル軸仕様をDURA-ACEとULTEGRAに用意しました。
もちろん今までの通常の軸長仕様が持つ、長寿命のベアリング、調整可能なリリース力、ハイクォリティーな仕上げといった優れた特徴はそのまま引き継がれています。

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どちらのペダル軸長がより自分に合っているかを見極めるには、専門家によるバイクフィッティングであなたの体格、骨格を測定し、加えて両仕様のペダルを試してみることがベストですが、概ね+4㎜軸長仕様は骨盤が広く大きな大腿四頭筋を持つアスリート、あるいは単に狭いペダル間幅に違和感を感じるライダーに選ばれる傾向があります。
こうしたアスリートにとって長いペダル軸はより適切なフットポジションでのペダリングを行う助けとなり、同時にパワー伝達効率を高めることや関節へのストレスを軽減することにもつながります。

 

忘れてはいけないのは、このペダル軸長というのはあくまで左右ペダル間幅を決める要素のひとつであり、実際にはQファクター(左右クランクアーム外側面の間隔)によってもペダル間幅は影響を受けるということです。 Qファクターは使用するクランクセットの種類によっても変動するため、それも考慮に含めて考える必要あります。
例えば狭めのQファクターを持つクランクセットに+4㎜軸仕様のペダルを取り付けたバイクと、広めのQファクターを持つクランクセットに通常の軸仕様のペダルを取り付けたバイクとで、実際のペダル間の距離は変わらないといったケースも起こりえます。

アスリートの中にはロードバイクからマウンテンバイクに乗り換えた際の差や違和感を少なくするために+4㎜軸仕様のSPD-SLペダルを使用する人もいます。
一般的にロードバイクより広いQファクターを持つマウンテンバイクに乗り換えた際にできるだけ同じペダリングが得られるようにしているのです。
複数のバイクのペダル間幅をなるべく揃えることでそれぞれのペダリングポジションに違いが出ないようにし、よりシームレスでスムーズな乗り換えを実現します。
同様の理由からシマノではマウンテンバイクのSPDペダルに-3㎜軸仕様をご用意しています。これによりマウンテンバイク、グラベルバイク、ロードバイク間でのペダル間幅の差を小さくすることができます。

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体格やライディングスタイルに合ったペダル間幅を見つけることは、走行時の安定感やペダリング効率を高めるだけでなく、ケガや故障を避けることにもつながります。
シマノでは異なる長さのペダル軸を用意することで、バイクの種類やクランクセットのQファクターを問わず最適なペダル間幅を実現できるようにしています。
ただその見つけ方には明確なルールというものはありません。
まずは経験豊富なプロのバイクフィッターへ相談することをおすすめしています。

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DURA-ACE PD-R9100

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ULTEGRA PD-R8000