バイクをクリーンアップしてみませんか?:洗車のコツと注意点

2020/06/16
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出掛けられない時はバイクをクリーンアップして次のライドに備えてみてはいかがでしょう。

洗車というのは決して特殊な難しい作業ではありませんが、適切な道具と正しい方法で行うことでバイクに付いた泥や汚れを素早く落とすことができます。

結果としてバイク本来の性能や機能を発揮させ、ライディングの効率をアップさせることにもつながります

 

間違った洗車方法の代表的なものとして、高圧の水流をベアリング部に当ててしまうことや、フレームにダメージを与える洗剤を使用してしまうことが挙げられます。

Pedro’s Bike Lubes and Cleaners社のMatt Bracken氏は「水と洗剤はどちらも洗車に不可欠なものですが、ノズルをシャワーや低い水圧に設定することと、バイクや環境そして何よりあなた自身に害を与えない植物由来で毒性の無い洗剤を使うことが重要です」と語ります。

 

「アルミやカーボンファイバー、どんな材質のものも洗うことはできます」Bracken氏は続けます。
「バイクは基本的に濡れても大丈夫なように作られています。ただ、高い機能を備えた現代のバイクはピボット部やチェーン、ベアリング等についた僅かな塵や汚れが異音や軋みの原因となることも多く、それがバイクや部品の摩耗を早めることにも繋がります」

 

洗車の基本

 

フレームのクリーニング

バイク専用の洗剤は泥汚れを浮き上がらせて包み込み落としやすくなるよう開発されています。

バケツに洗剤を入れ説明書の通りに水を加えます。

スポンジ、柔らかい布、もしくは柔らかいブラシをバケツに浸しフレームを洗浄します。

 

Bracken氏はこう説明します。

「シール部から浸透したりベアリング内部のグリスを流してしまうような高圧の水流を当てない限り、バイク用の洗剤はブレーキパッドやドライブトレイン、サスペンションフォークのシール等へのダメージを与えることはありません。

しっかりと汚れを落とせるようバイク全体を洗ってください。その後きれいな水で汚れと洗剤を洗い流し、清潔な柔らかいタオル等で押さえるようにして水気を取って下さい」

以下はBracken氏によるバイククリーニングのアドバイスです。

 


ドライブトレインの脱脂と潤滑

バイクのチェーンがそれほど汚れていない場合は、チェーンルブをリンク部に差しながらクランクを回転させ、15~30分置き、布で拭き取ります。

チェーンルブが汚れや泥を浮き上がらせ、拭き取ることによってクリーンアップすることができます。
 

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しかし、チェーンに古いグリスや分厚い汚れがこびりついているような場合は、ディグリーザーを使っての全体洗浄が必要となります。

バイク専用のディグリーザーと、カセットスプロケットやリアディレイラープーリー、チェーンをこすり洗いするためのブラシを用意し、こびりついたグリスや汚れを落としましょう。
 

ドライブトレインの汚れをこすり落とした後きれいな水で洗い流すと、グリスも落ち金属の表面があらわれた状態になっているはずです。

もし隅々まで完全に汚れを落とすような時間が取れない場合は、ショップにバイクを持ち込み、チェーンやカセットスプロケットを取り外して超音波洗浄機でクリーニングしてもらうという方法もあります。 超音波による小さな泡が細かい隙間や見えないところの汚れや油分をきれいに落としてくれます。
 

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クリーニング後はチェーンの2~3リンク毎にチェーンルブを差しクランクを回して全体に行き渡らせることを忘れないようにしてください。

後は表面についた余分な油を布で拭き取って完了です。

 

サスペンションフォーク、ショックユニット、ピボットのクリーニング

ライドの後にサスペンションのインナーチューブを清潔な乾いた布で拭き、塵や泥を落としておくのは非常に良い日頃の手入れです。

そして、薄めたバイク用洗剤と柔らかい布を使うのも良いでしょう。

あくまで優しく扱い、インナーチューブの表面にキズを付けたりダメージを与えないように注意してください。

 

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バイク専用の洗剤は泥や汚れが溜まりやすいサスペンションのシール部をクリーニングするのにも有効です。

洗浄後はシリコンベースのポリッシュ(各サスペンションフォーク、ユニットメーカー指定のものをお使いください)を使ってインナーチューブ表面を保護すると良いでしょう。

合わせてフレームのピボット部も摩耗や劣化を抑えるためにも定期的な洗浄をおすすめします。


ホイールとタイヤのクリーニング

効率よく洗うために、まずはバイクからホイールを外しましょう。

柔らかいブラシとスポンジを使いリム、スポーク、ニップル、ハブまで全体を洗います。きれいな水で洗い流し乾いた布で水分を拭き取ります。 

 

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タイヤに泥がこびりついているような場合、ホースで高圧の水をかけたくなるところですが、バケツに入れた洗剤と水、ブラシを使ってこすり落としましょう。最後にきれいな水で洗い流して完了です。



やってはいけないこと

バイクのクリーニングは特に難しいことではありませんが、部品の機能や本来の性能を損なわないために注意しなければいけないポイントがいくつかあります。

 

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まず、ディスクローターなどのブレーキ関連部品にシリコンベースのポリッシュなど滑りを良くする素材が付着しないようにしましょう。

ディスクパッドにルブやオイルが付かないようにするといった注意も必要です。

付着したら、直ぐにアルコールを使って拭き取り、乗車する前にブレーキが正常に機能するか注意深く確認してください。

油分の付着による症状がある場合にはパッドの交換が必要となります。 

 

また、滑りを良くするポリッシュ系のケミカルを使用する際は、サドル、ハンドルバー、ペダルなど、ライダーとバイクが接する重要な部分に付着しないよう気を付けてください。

 

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最後に、繰り返しになりますが、バイククリーニングで高圧の水流をバイクに当てることはやめましょう。

水圧により塵や汚れが細かい隙間などに入り込んでしまうと、それを取り除くのは困難になります。

 

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もし、あなたがしばらくの間バイクのクリーンアップをしていないのでしたら、この機にぜひ洗車をして、フレームやコンポーネンツが正しく機能しているか、ダメージが生じていないかをチェックしてみてください。

洗浄剤やディグリーザー、ルブリカントについて適切なものを選ぶ自信が無い場合は、是非お近くのバイクショップに尋ねてみることをおすすめします。

ピカピカになったバイクで気分も一新し、スムーズで効率の良いライディングを楽しんでみましょう。