ビジネスパーソンにとって季節の変わり目は油断大敵!体調を崩しやすいのはなぜ?

季節の変わり目、どうもカラダの調子がおかしい。なんとなくだるい、風邪っぽい。誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。季節の変わり目は急激な温度変化などによってカラダのバランスがとりづらく、体調を崩しやすくなります。

乾燥しはじめる秋。通勤時もマスク姿が見られるように。

厳しい暑さもやわらぎ、爽やかな気候になる秋。過ごしやすく、運動や行楽にも絶好の季節ですが、肌の乾燥と同じように、カラダの内側も乾きやすく、コホコホとした空咳が多くなる季節です。気温が下がることでカラダも冷えやすくなり、血液の流れや代謝も悪くなると言われます。

また反対に、寒い季節からあたたかく変化する春も、心身ともにストレスを抱えやすい時期。気温の上昇にともない、体温調節として熱を発散しようとするものの、冬の時期の「熱をためこむ」力がまだ残っていてうまく熱の放出ができないと考えられています。春はウキウキして活動的になるイメージですが、ポジティブな行動にエネルギーが強く注がれることでかえって疲れてしまう状況も。

こうして見てみると、季節の変化が私たちのカラダに及ぼす影響は思った以上に大きいようです。ただ、だからといってカンタンに体調を崩していられないのが働く世代。大事なプロジェクトを前に、気温の変化に負けてなんかいられない!毎日を快調に過ごすことは、仕事をする上でも基本の自己管理と言えそうです。

毎日のカラダの変化を自転車通勤でキャッチ!

体調管理も仕事のうち。では具体的にはどうすればいいのでしょう?コンディションをいい状態に保つには、バランスのとれた食事・良質な睡眠とあわせてもうひとつ、適度な運動が欠かせません。そこで忙しいビジネスパーソンにおすすめなのが、手軽に取り入れられる自転車通勤。運動習慣がつくのはもちろん、日々のカラダケアに大きく貢献することができます。

厳しい暑さ・寒さがやわらぐ時期は、朝のサイクリングが最高に気持ちいい!

毎日のからだの変化を「見える化」する工夫

企業に勤めていれば、年に1度の頻度で健康診断を受けるケースも多いですよね。もちろん健康診断は非常に大切ですが、これはそのときの健康状態を確認するもので、毎日の細かい体調の変化までは把握しにくいのが実状。日常的なカラダの状態を「可視化」することはできないのでしょうか?

通勤は毎日のことですから、通勤サイクリングで自分のコンディションを測ることができれば、日々の体調の流れもつかみやすくなります。

① ウェアラブル端末を効果的に使う

最近では、身につけて持ち歩きができるウェアラブル端末の発達により、活動量や心拍数などを「見える化」できるようになっています。

スタミナアップや減量など、目的によって強度を調節する指標にもなり、より効果的なサイクリングにつながります。

走っている自分の状態を数値で見てみると意外とおもしろく、毎日の通勤へのモチベーションもアップ!

②毎日体重計に乗るのも、実は効果的

働くビジネスパーソンだからこそ、ビジネス上のお付き合いや、夜の外食も多くなりがち。体重が1週間で変わっていることもよくあります。体重の増加が気になり始めたら翌週の通勤サイクリングを少し長めにしてみるなど、通勤時間で柔軟に対応できます。また自分の理想の体重を数値として見ることで、モチベーションもアップし通勤への取り組みにも効果的にはたらきます。

自らの体重変動の特徴やリズムを把握することも、体重管理の上でとても大切。体重を記録しグラフ化してくれるアプリなどを上手に活用してみましょう。

身体に関心をもち、コンディションを日々確認することで、サイクリングのモチベーションをアップ。毎日の通勤だからこそ、体調の変化にも気付きやすく、すぐにケアできる。忙しい働く世代には嬉しい、自転車通勤の “良いスパイラル” です。

適度な運動習慣が一般的な風邪の感染リスクを低下させる!?

運動習慣の定着でカラダケアが身近になるとともに、ケアする以前に「風邪をひきにくくなった」と感じる人も多いようです。実はある運動免疫学者がかつて「激しい運動よりも適度な運動の方が、鼻風邪の感染リスクが低い」という説を出し、今なおその研究はあらゆる方面ですすめられています。

ウィルスの違いなどによってまだ明快な答えのない状態ですが、適度な運動の継続が体力を向上させ、一般的なウィルス感染を抑制する一定の効果はあると考えられています。

たとえば高い運動強度のトレーニングを行うアスリートは、その負荷の強い運動による影響で、プレッシャーによるストレスなどによって感染リスクが高まりやすいと考えられています。

▶「体力がある人ほど免疫も強い」は間違い?そもそも免疫ってどういうこと…?

→「免疫を強くする運動との関係とは?

ウィルスと戦えるカラダづくりは、頑張りすぎなくていい?

ウォーキングなどの軽めの有酸素運動を習慣としている人は風邪をひきにくいというデータがあります。メカニズムがはっきりと解明されているわけではありませんが、適度な運動によって新旧の免疫細胞が入れ替わるターンオーバーが促進され、成熟した機能の高い細胞が存在する状態をキープできている、結果ウィルスやがん細胞に対して戦える力になっているのではないかと考えられています。

運動習慣や体力レベルにもよりますが、免疫学的には普段運動していない人が頑張ってハードな運動をする必要はありません。週に数日程度の有酸素運動で充分なのです。

継続しやすく、時間に制限のある通勤サイクリングは理想的な手段かも!

もちろんサイクリングも有酸素運動として例外ではなく、継続することで動脈硬化を防ぐなどのさまざまな作用があります。また風を切って気持ちよく走れる快感は、免疫細胞の活性化にもつながっていきます。

さらに時間に制約がある通勤サイクリングは、いつまででも漕いでいられるわけではなく、たとえばヒルクライムや長距離ライドのようなハードな運動にはなりえません。まさに”軽めの有酸素運動”として理想的。

運動習慣のなかった人も、忙しくてなかなか運動ができないビジネスパーソンも、自転車はベストなツールだと言えそうです。

毎日の通勤だからケアできる。季節の変わり目も万全のコンディションで100%のパフォーマンスを

自分のカラダに関心を持ち、日々の細かな変化をキャッチすることは、気温をはじめとした環境の変化に負けないカラダづくりにつながります。なんだかいつも調子がいい、ココロもカラダも良い状態が「ブレない」。仕事でも100%のパフォーマンスを常に発揮していたいなら、ベースとなるカラダの状態を見つめ直すことから始めてみては。