クルマだとみんなが守っていることを、自転車だとできないのはなぜでしょう?

傘やスマートフォンを手に走っている人や、信号無視する自転車が減らないのはなぜでしょう?

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言発令中、日本では多くの国民が外出を自粛していました。規制でなく、モラルやマナーと同じ類のゆるい条件下で。自転車のルールも同じようにみんなで守れたら、もっとステキな世界になると思いませんか?

クルマが前から走ってきたら、あなたが逆走中。

道路交通法上では自転車は軽車両に位置付けられ、クルマと同じ車両の仲間。ということは、走る場所も原則として歩道ではなく車道となり、車道の左側を走ることが義務付けられています

2車線対向の車道を走っていて、同じ車道の前方からクルマが走ってきたら、それはあなたが逆走していることになります。

自転車はクルマの仲間と意識すれば、自転車同士やクルマとの鉢合わせによる事故を防ぎやすくなります。

情報を遮断し、に集中。

スマホや携帯電話を片手に持ち、チラチラと画面を見ながら不安定に走行している人をまだまだ多く見かけます。急ぎの連絡を取らなければいけない場合は、必ず自転車を止めてやり取りしましょう。

せっかく自転車に乗っているのですから、スマホを見ることよりも、走ること自体を味わう方が楽しいはず。自転車で走行している時間を「情報から離れてリセットできる機会」と前向きにとらえ、知的でスマートな時間にしていきませんか?

進路変更前のアイコンタクト。



あなたは今、車道の左側を自転車で気持ちよく走っています。前を見ると、どうやら路肩にクルマが停車しているよう。

こんな時、あなたはどうしますか?

そのまま十分に確認をせずに右側の車道に出たら、後ろから来ているクルマとあわや衝突、ということになるかもしれません。

停車しているクルマに気づいたら、 目視で車道のクルマを確認。ドライバーとアイコンタクトを取り、進路変更する意思を伝えることが大切です。この瞬間だけの通じ合う関係が、道を譲りあう優しさにつながります。さらにしっかりと意思を伝える手段として、次のハンドサインがあります。

手で思いを伝える、ハンドサイン。

知っているようで知らない、「ハンドサイン」。

ハンドサインは、自転車走行中に「左折します」「右折します」「止まります」という意思表示を周辺に伝える、手による合図です。自転車でツーリングをするときに仲間同士で使うもの、というイメージがありますが、実はひとりでの走行中でも、車のドライバーに自分の行動を伝えるためにとても重要

覚えておきたい基本の動作はコチラ。

サインそのものはとても簡単ですが、一瞬だけ片手での走行になるので、バランスを崩さないように注意しましょう。

上級ドライバーのテクニックとは?

自転車はクルマと違って、免許があるわけではなく、正しい乗り方を教わる機会も少ないため、大人であっても「運転テクニック」の個人差が大きいのが実情です。

「止まる」

思い切りブレーキを掛けた経験はありますか?急停車はできるだけ避けたいものですが、“どのくらいの強さでブレーキをかければ、どのくらいの距離で止まることができるか”という感覚をつかんでおくことはとても大切です。人通りの無い安全な場所でブレーキの強さと停止までの距離を試しておくと良いでしょう。急ブレーキによる転倒に十分注意しましょう)

「曲がる」

自転車を思い通りの方向に進ませるには、前輪と後輪の位置関係や重心がどこにあるかを把握しているかが重要です。たとえば左カーブは得意だけど、右カーブは苦手、なんてことはありませんか?重心を意識し、左右どちらも同じように曲がれる技術を磨いておくと良いでしょう。

「走る」

これは誰もができていると思いがちですが、白線の上から外れないようにまっすぐ走ることは意外と難しいもの。目線はまっすぐ、遠くを見るイメージで、フラフラしないで進めるようになりたいですね。

当たり前のようでなかなか意識することのない動作をきちんと習得して、しっかりと自転車をコントロールできる「上級ドライバー」を目指しましょう。

マインドスイッチでは、自転車や自転車通勤による健康的で豊かなくらしを実現するための情報をこれからも皆様にお届けしてまいります。