子どもや荷物を乗せて走りやすい電動アシスト自転車は、発売以降、利用者が拡大し続けています。発売当初の製品に比べて充電時間が大幅に短縮される一方、走行距離はどんどん伸び、さらには自転車本体の軽量化も進んでいることが発売台数の伸びにつながってい入るようです。

利用者が増える一方で、「走り出すときやペダルを踏みこんだときに、思いがけず加速する」、「停車、駐輪するときに重くてバランスを崩しやすい」という電動アシスト自転車ならではの悩みを多く聞きます。そこで、今回は意外と知らない“電動アシスト自転車の使い方”をゆっくり見直してみましょう。

電源を入れるとき

まず最初に電源を入れるとき、ペダルに足を乗せていませんか?予期しない急発進を防ぐため、足の位置は両足を降ろした状態で電源を入れましょう。

また買い物を済ませた後、荷物をハンドルに吊るのもNGです。危険な巻き込みを避けるためにもかごに入れるか、リュックなどで背負うようにしましょう。

子どもが先?荷物が先?

次に子どもと荷物を乗せるとき、どちらが先でしょうか?

また、降ろすときはどちらが先でしょうか?


正解は、乗せるときは「荷物が先」、降ろすときは「子どもが先」です。

子どもを乗り降りさせる際は、平坦な場所でスタンドをロックして、ハンドルが動かないように自転車を安定させ、必ずヘルメットとシートベルトを着用させましょう。

子どもを2人乗せるとき

子どもを前部・後部座席に2人乗せるときは「後部座席の子どもが先」、降ろすときは「前部座席の子どもが先」にすると安定性が保ちやすくなります。

ヘルメットのサイズ選び

子どもを自転車に乗せるとき、忘れてはいけないのが子ども用ヘルメット。すぐに成長するからと大きめのサイズを選びがちですが、頭部を守るというヘルメットの効果を発揮するには、最適なサイズ選びが重要です。前後左右にずれない、ジャストサイズを選びましょう。

あご紐は指一本が入る程度の締まり具合になるよう調節し、バックルをしっかり止めます。

交通事故総合分析センターによると、自転車事故における死亡事故のうち、64%が頭部損傷であり、ヘルメット着用により死亡リスクが1/4まで減少することがわかっています。

人生で初めてのヘルメット着用が、成長しても変わらず、自転車に乗る際の習慣になるといいですね。

使い方をマスターすれば、とても便利な電動アシスト自転車。

つい急いでしまう日もあるかもしれませんが、“急がば回れ”。安全に無事到着することが一番スマートかもしれません。

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