もし自転車がペットのような存在だったら、どんな付き合いになるでしょうか?

かわいく着飾る?綺麗にしてあげる?どこでも一緒に出かけたくなる?

そんな風に自転車と接することができたら、あなたの一台にもっと愛着がわいて、長く大事にしたくなるかもしれません。

自転車はクルマのように定期的な点検がなく、気がつけば長い間メンテナンスをしていない…ということも。専門的な点検を自転車販売店で定期的に行うことはもちろん、フレームを磨いたり、ホコリを取り払ったりと自分で手を掛ければ「うちの子」のような愛おしさがさらに高まります。

自分の身体をいたわるように

体力づくりに重要なコンディションチェック。自分の体調に合わせた無理のない運動をおこなうことは、健康な心身を維持するためにもとても重要なことです。実はこれ、自転車も同じ。手入れをしていないチェーンを人の身体に例えるとしたら、まるで肌のたるみや乾燥に悩まされている状態。カサついた肌に美容液で潤いを与えるように、チェーンにも油をさして、滑らかな本来の性能を取り戻しましょう。

チェーンオイルの注し方

使うのは自転車用のチェーンオイルと布だけ。まずはチェーンを布で挟み、ペダルを回転させて汚れを拭き取ります。次にオイルを含ませたタオルで同じようにペダルを回転させて行き渡らせ、最後に余分なオイルを拭き取ればOK。

注油することで、ペダリングが軽快になれば、より体力アップに臨めますね。

タイヤには安心も注入

“なんだかペダリングが重い”と感じたら、タイヤの空気が減っているサインかもしれません。いつ空気を入れたかな?と思い出せない状況ならすぐさま自転車販売店、または自分で空気を入れましょう。タイヤの空気を適切に入れておくと、走行が滑らかになり、乗り心地がよくなるだけでなく、パンクを起こすリスクも軽減します。

しかしパンパンに入れすぎてしまうと、衝撃を吸収する力が弱まり、乗り心地の悪さや滑りやすさにつながるため注意が必要です。

タイヤの側面に表示されている適正空気圧を目安に、定期的に空気を入れる習慣をつけましょう。その際、タイヤの傷やヒビもチェックしておくと安心感までふくらみます。

タイヤのバルブ

空気を入れるバルブは主に3タイプ。

軽快車に使われているのは“英式”で、最もなじみのある形状です。そして主にスポーツバイクに使われている“米式”、“仏式”があり、それぞれ使用する空気入れが異なりますので、愛車のバルブにあった空気入れを準備しましょう。

あなたの存在をぴかっとアピール

日暮れどきに自転車やクルマに乗っていて、視界がぼやける経験をしたことはありませんか?これは単に周囲が暗くなっていることだけが原因ではありません。

周囲の物体のコントラストが強い状況では明るいときと夕暮れどきでの視力の差はそんなにありませんが、コントラストの弱い状況では夕暮れどきの視力が大きく低下していることが分かります。さらに一日の疲れで注意力が低下し、意識が散漫になりやすいことも交通事故が夕暮れどきに一番多く起こっている理由だと考えられます。

この時間帯は“自分だけでなく、周辺にいる全員が見えにくくなっている”と意識して対策をとることが必要です。

自転車は前照灯と尾灯を点灯することが基本ですが、これは複数付いている方が良いとされています。また、前照灯は点滅でなく点灯モードが周囲からも気づきやすく、さらに衣服や持ち物にLEDライトや反射材を付けて目立つようにしておくと存在感と安心感が高まります。

周囲が見えにくいと感じたらすぐに点灯。この素早い判断と対策で事故を未然に防ぐことは、周囲への思いやりにもつながります。

マインドスイッチでは、自転車や自転車通勤による健康的で豊かなくらしを実現するための情報をこれからも皆様にお届けしてまいります。