身体活動だけでなく、
時間管理や集中力、対人関係、仕事の成果までも大幅向上するという結果に!!
自転車通勤が、ビジネスの効率を示す労働生産性が高まることが、3カ月の実験からわかってきました。 毎日の通勤によって、この労働生産性を高めることができれば、私たちの“働き方改革”にもつながっていくのではないでしょうか。
第2回目の「通勤サイクリングラボ」では、通勤サイクリングによる気分の変化(活性度と安定度)をお伝えしましたが、今回は3カ月間の自転車通勤によって、働く人の“労働生産性”がどのような変化するのかを調査した結果について、ご紹介いたします。
今回ご紹介する調査情報は、ある企業において、自家用車で通勤を行っている20名に対して自転車通勤を3カ月間実施してもらい、その前後でWLQ-J(※1)という測定ツールを使って「身体活動」「時間管理」「集中力・対人関係」「仕事の成果」という4つの尺度で表される労働生産性の変化を自記式のアンケートによって評価しました。

自転車通勤を実施することで、これら4つの尺度がそれぞれ改善していることが分かります(100%が最大)。興味を引くのは身体活動以外の3つの尺度も大きく改善していること。体を動かしていなかった以前に比べ、身体活動が向上していることはわかりますが、それ以外の数値が向上している理由として考えられることとは何でしょうか?
これはあくまで一つの考え方ですが、自転車通勤は、車よりも帰宅に時間がかかり、体力も使うことになります。そのため、帰る時間をしっかり想定した上で仕事の段取りをつけ、そのように仕事が運ぶと「時間管理ができている」という感覚に繋がることが要因のひとつなのではないでしょうか?
また、予定通りに仕事が進むと「集中力」が高まっていると感じたり「仕事の成果」も上がっていると捉えることができているのではないでしょうか。
このように、単に身体活動量が増えるだけでなく、それに伴って労働生産性につながるメンタルな部分が強化される可能性が、通勤サイクリングにはあるのかもしれません。
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