モノやサービスが溢れ豊かになっていく一方で、現代人はさまざまな問題を抱えています。今回は、現代人が抱える課題について、ストレス、生活習慣病、老化という3つの観点から考えてみましょう。

1)ストレス原因

現代人は多くのストレスを抱えています。1日に何度か「はぁ」とため息をついていませんか?ストレスの原因と今からできる対策について考えてみましょう。

ストレスの3大原因

平成20年度に内閣府が実施した「国民生活選好度調査」によると、ストレスの原因は上位から「勉強や仕事」「収入や家計に関すること」「職場や学校における人間関係」となっています。どれも3割以上の回答率であり、当てはまるものがある方も多いのではないでしょうか。将来への不安、仕事や勉強で行き詰まっている、人間関係に悩みがあるなど、多くの人がストレスを抱えているという状況が分かります。

参考:平成20年度「国民生活選好度調査」国民の意識とニーズ(内閣府)

気分転換には自転車に乗るのがおすすめ

日々のストレスをコントロールするには、上手に気分転換することが大切です。気分転換として、通勤に適度に運動できる自転車を取り入れるのがおすすめ。

実際に自転車通勤による心理状態の変化2か月後と4カ月後で比較した実験では、自転車通勤は疲労感を低下させ、仕事の効率が上がったという結果が出ています。さらに2か月間の自転車通勤による気分の変化を、心理データを取りながら検証した実験でも、自転車通勤のよい影響が明らかになりました。自転車通勤しなかった日と比較して、自転車通勤した日は出社時のやる気度が高くイキイキした状態、さらに帰宅時は落ち着き度が高くリラックスした状態であるということがわかっています。

自転車に乗ることによって気持ちの切り替えがスムーズにできるため、自転車に乗って心も身体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

参考:Cyclingood「自転車通勤で、気分はどう変わる?」

2)生活習慣病/メタボ

生活習慣病とも関連が深いメタボリックシンドローム。通称メタボと呼ばれ、生活習慣病や糖尿病につながる恐れがあります。健康的な生活を送るためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。脱メタボ、メタボ予防のためにできることを考えてみましょう。

男性の2人に一人、女性の5人に一人がメタボ

メタボはウエスト周囲径と血圧、血糖値、コレステロール値の結果をもとに判定されます。厚生労働省が公表した「平成29年国民健康・栄養調査」によると、40~74歳で「メタボが強く疑われる者」「メタボの予備軍を考えられる者」の総数は男性で53.6%、女性で20.2%となっています。これは実に男性の2人に一人、女性の5人に一人がメタボだということを意味しているのです。

メタボは高血圧や糖尿病、高脂血症などの病態が重なっていることが多く、メタボと判定された、あるいはメタボ予備軍の方は、内臓脂肪を減らす必要があります。

参考:平成29年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)

メタボにならないために運動習慣を身につけよう

メタボは食事や運動などの生活習慣が、原因なっていることがほとんどです。改善しようと思って急にジム通いを始めても、これまでやってこなかった運動を続けるのはなかなか難しいという方も多いのではないでしょうか。メタボを改善するためには、日々無理なく続けられる運動習慣を作ることが有効です。日々の移動手段を、電車やバスから自転車に変えるのも一つの方法で、自分に合った運動の習慣を見つけていくとよいでしょう。

参考:Cyclingood「若返りの秘訣は、脚の筋力UPにあり!?」

3)老化予防

長寿大国・日本ですが、これからは老化を防いで健康寿命を延ばすことが生活の質を上げるためにますます重要になってくるでしょう。老化予防のために今からできることには、どのようなものがあるのでしょうか。

老化に関連するロコモとは

ロコモとは「ロコモティブシンドローム」の略で、骨や筋肉などの衰えが原因で、立つ、歩くなどの機能が低下している状態のことを指します。このように聞くと高齢の方を思い浮かべるかもしれませんが、現代は車やエレベーターなどの普及により、足腰を使う機会が減っています。ロコモは全世代の方が気をつけるべきことであり、意識的に運動を取り入れないと、ロコモになってしまう可能性があるのです。

加齢による体力低下を避ける近道は運動の習慣化

便利な時代に生きる現代人は、以前より運動しなくなっています。そこに加齢も重なると、体力は低下する一方です。加齢による体力の低下を防ぐには、やはり運動を習慣化するしかありません。老化を防ぐためのより効果的な運動方法は、少し強めの負荷をかける運動です。ただのウォーキングではなく速歩を一定時間ごとに取り入れる、いつもよりギアを重くして自転車で走行する、などの方法が挙げられます。

大腰筋を鍛えて老けない身体へ

大腰筋(だいようきん)は上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉で、脚の引き上げや踏み出しに関係しています。そのため大腰筋が衰えると、歩行機能が低下したり転倒のリスクが高まったりすることが考えられます。

大腰筋を鍛えて老化を防ぐためには、有酸素運動と筋トレを習慣化し、足腰を中心に使った運動をするのが効果的です。中でも自転車運動は走行距離を長くすれば有酸素運動に、坂道を登ったりスピードを上げたりすれば筋トレになるので、一挙両得なのです。アンチエイジングの第一歩のために、大腰筋を意識した運動を始めてみましょう。

参考:Cyclingood「「大腰筋」を鍛えて、老けない身体へ!」

4)メンタル、メタボ、ロコモに効く自転車

現代人はストレスを抱え、メタボやロコモになる可能性にさらされています。現代人が抱えるこれらの課題を全て解決できるのが、自転車による運動です。毎日の通勤・通学で、電車やバスを使っていたところを自転車に変えるだけで、運動を習慣化することができます。今後も自転車運動の有効性に関する記事を配信していくので、ぜひチェックしてみてください。

参考:
Cyclingood「メタボな人が3ヶ月間自転車運動を行ったら。」
Cyclingood「「大腰筋」を鍛えて、老けない身体へ!」
Cyclingood「若返りの秘訣は、脚の筋力UPにあり!?」