熱はブレーキのパフォーマンスに大きな影響を与えます。
長く続くトレイルを下りる。あるいは急なつづら折りの山岳コースでハードなブレーキングを繰り返す。
このような激しいブレーキ操作によりブレーキシステムの温度は上昇、結果としてフェードを引き起こし安定したブレーキング性能やストッピングパワーを得ることができなくなります。

シマノアイステクノロジーは、ブレーキローター、パッド、ホース、ブレーキピストン等全体でブレーキシステムの熱の発生を最小限にし、フェードを抑制することで安定したブレーキパフォーマンスを実現します。
ブレーキのフェード現象
ブレーキシステムの一部もしくは全体に過度の熱が発生することにより生じるブレーキのフェードはブレーキングパワーを低下させます。
ブレーキは運動エネルギーを熱エネルギーに変換することです。
ディスクブレーキシステムの場合は、ブレーキキャリパーがローターを挟み込むことでブレーキパッドとローター間に摩擦を起こし、ストッピングパワーを生んでいます。

フェード現象は持続的に激しいブレーキングを行う、長く急激な下り坂などで熱の放散が十分にできないことによって起こります。
ブレーキが運動エネルギーを熱エネルギーに変換している以上、フェードを起こさないための放熱性能を確保することがブレーキシステムにとって非常な重要なのです。
シマノアイステクノロジーでは安定したブレーキング性能のために、熱の発生を抑える素材を適切な部位に配し、高いブレーキコントロール性能を確保。
ライダーは自信を持ってコーナーへとアプローチでき、結果として安定してより早く走ることにも繋がります。
シマノアイステクノロジーコンポーネンツ
アイステクノロジーは熱の発生によるブレーキシステムのフェードを抑え、安定した制動力とコントロール性能を実現します。

ブレーキローター
シマノアイステクノロジーディスクブレーキローターはステンレススチール、アルミニウム、ステンレススチールの三層構造を採用し、高い放熱性能を誇ります。
フィンを施したアルミニウム層は表面積が増し、ローターの放熱をさらに促します。
放熱性能を向上させることで、従来のローターでは表面温度400℃になる状況下で、アイステクノロジーディスクブレーキローターは300℃の表面温度に抑えることを可能にしています。

ブレーキパッド
シマノアイステクノロジーブレーキパッドはフィンの導入で放熱性能を高め、熱によるブレーキ性能の低下を防ぎます。
メタルパッド、レジンパッド共にアルミとステンレススチールを組み合わせた構造を持ち、高い放熱性能によりフェードやノイズの低減、結果的にパッドの長寿命化にも貢献しています。

ブレーキピストン
シマノアイステクノロジーのキャリパーのピストンは大型のものが採用され、ブレーキングパワーを効率的にブレーキパッドに伝えます。
セラミック製のピストンにより熱の伝達によるフェード現象を抑制し、効率的で安定した制動力を発揮します。
ブレーキホース
ブレーキシステムにおいては発生した熱が他のパーツに伝わらないようにすることが重要です。
シマノアイステクノロジーブレーキホースは放熱性の高いアルミ製ロングバンジョーによりキャリパーからホース、ブレーキオイルへの熱の伝達を抑えています。

シマノ アイステクノロジーFREEZA
ハイエンドグレードのXTRやDURA-ACEのローターでは、シマノアイステクノロジーローターと同様の三層構造のアルミ製フィンに放熱ペイントを施したシマノアイステクノロジーFREEZAローターが採用されています。
さらに優れた冷却性能により、あらゆるコンディションにおいて安定した信頼性の高いブレーキパフォーマンスを発揮します。

一秒を争うトップレーサーであっても、週末のトレイルライドを楽しみにするライダーであっても、ブレーキシステムはバイクをコントロールする上で最も重要な部品のひとつです。
シマノアイステクノロジーブレーキコンポーネンツは優れた放熱性能による安定したブレーキパフォーマンスを路面状況や天候を問わず、全てのライダーへとお届けします。