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自転車通勤にヘルメットは必要…?
結論からズバリ、自転車通勤でもぜひヘルメットを着用してください。
自転車にヘルメット。ロードバイクのようなスポーツサイクル愛用者なら違和感はないかもしれませんが、世間一般ではまだまだ “かぶらない派” も多いようです。
その理由は「格好悪い」にはじまり、「蒸す」「髪型の崩れ」「面倒」あたりではないでしょうか。もしくはママチャリ感覚で無意識に不要なものととらえている、必要性を感じないというケースもあるかもしれませんね。
しかし自転車でのヘルメット装着は、生死を分ける重要な役割を担っています。万が一の事故で、命を守るヘルメット。実際のデータを見てみましょう。
正しくヘルメットを装着⇒死者数は1/4に
自転車の死亡事故において、死者の致命傷部位で一番多いのが頭部。次に多い胸部に比べて死亡に至る割合も高く、頭部を守ることは最悪の状況を回避するひとつの手段と言えます。
グラフからわかるように、ヘルメットをきちんと着用した状態では、非着用に比べて死者数は1/4にも減っています。いざというときに頭を守るという役目を果たすためには、ヘルメットを「正しく」着用することが大切なのです。
混雑する時間帯を走る自転車通勤こそヘルメットを
毎日の走行時間帯が決まっている自転車通勤。朝夕の混雑する時間帯に、限られた時間で自転車を走らせるケースも多いです。交通量が多く、混雑した道路状況。夕方から夜間にかけては視界も悪く、交通事故のリスクは決してゼロではありません。
▶事故を最大限に防ぐために。「安全走行の心得」で交差点のリスクを知り、ハンドサインを学ぶ。
安全性に加えて、砂ぼこりや虫、飛び石などの飛来物を防いでくれたり、直射日光を遮る役割も。これが帽子だと風に飛ばされないか常に気にかけて走行しなければなりませんが、きちんとあご紐で固定するヘルメットならその心配は皆無。走りに集中できる、隠れた重要ポイントです。
自転車通勤で使えるヘルメットの選び方
ヘルメットの重要性がわかったところで、次はヘルメットの選び方です。安全性がしっかり担保された製品であること、そして見た目だって大事な条件ですよね。特に自転車通勤では、スーツや普段着に近い服装で着用する人も多く、違和感なくあわせられるヘルメットが欲しいところ。
「安全性」「フィット感」「見た目」の観点からチェックすべきポイントをご紹介します。
☑ 安全規格をチェック
きちんとしたサイクルショップで取り扱っているものならまず問題ありませんが、例えば自転車の先進国ともいえる欧州には、サイクルヘルメットの安全基準としてCEマーク(CE EN1078)というものがあります。ヘルメット自体の構造や素材、衝撃吸収性にあご紐の強度まで多数の基準をクリアした証となるマークです。国内製品なら他にもSGマークなど、 安全基準を満たしているかどうかチェックしておきましょう。また最終的にはお店の人に相談して、安心・安全なヘルメットを選ぶようにしましょう。
☑ フィットするものがない?日本メーカーやアジアンフィットをチェック
ヘルメット選びにおいてフィット感はとても大事。装着中の違和感もさることながら、何よりきちんとフィットしていないと万が一のときに最大限の効果を発揮してくれません。
海外メーカーのヘルメットも多く販売されていますが、実は日本人(アジア人)の多くは欧米人に比べて横幅が広く、後頭部が短い形をしています。欧米ブランドの自転車用ヘルメットを選ぶときは、アジアンフィットやジャパンフィットといったアジア人向けに展開されたモデルをチェックしてみてください。
もちろん国内メーカーが日本人向けに作っているヘルメットなら、ピッタリのモデルをより見つけやすくなるでしょう。
☑ 帽子に近いフォルムをチェック
きちんと安全基準をクリアしていれば、あとは好みのデザインで大丈夫。スーツや普段着に似合うタイプを探してみましょう。
バイザーやつばがついていて、丸みを帯びた帽子のようなタイプは、比較的服を選びません。街乗りテイストに仕上げてあっても、空気を通す穴や軽さなど機能性は十分なモデルも見られます。サイクルキャップとあわせておしゃれを楽しんでもいいですね。
☑ スポーティタイプ×スーツという選択肢も
意外とスーツとの相性が良いのが、レースにも対応するような本格派タイプ。スポーツタイプの自転車にまたがれば雰囲気もなじみます。流線形のシルエットは空気抵抗を減らし、カラフルなデザインは車道で目立だせる役割も。通勤以外でも本格的にサイクリングを楽しみたい方におすすめです。
ヘルメットの正しいかぶりかた
頭の形は千差万別、購入前はぜひ試着を。正しいかぶり方で試着して、 自分の頭にあったヘルメットかどうか確かめてから購入しましょう。
眉上を目安に、深くかぶる
帽子のように浅くかぶる方も多いですが、NGです。目安は眉上のあたりまで、しっかり深くかぶりましょう。側頭部が締め付けられる感じがなく左右均等、頭頂部までしっかりかぶれていれば、頭の形にあったヘルメットといえます。
あご紐はしっかり締める
せっかくヘルメットを被っていても、あご紐がブラブラしていてはNG。。 指が1~2本入る程度を目安に苦しくない程度にストラップの長さを調整し、しっかりとしめましょう。
頭を振ってズレないかチェック
後ろにアジャスターがあれば、よりフィットさせることが出来ます。頭を振って前後左右でズレがないようにセットしましょう。
自分のために、家族のために。命を守るヘルメットで安全な自転車通勤を
安全運転は自転車に限らず、すべての運転者が持つべきマナーです。ただ自分がどれだけ気を付けていても、避けられない事故が起きるのも現実。万が一に備えて出来る限りの自衛をしておくことは、自分のため、そして家族のためでもあります。
安全と楽しさを両立させて、長く自転車通勤ライフを続けていきたいですね。
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