自転車通勤を始めたいけど、「通勤ルートに坂道が多い」「自分の体力では長距離は無理」…そんなあなたにおすすめしたいのが、電動アシスト自転車。坂道もグイグイ進む電動アシスト自転車なら、これまでの倍は遠くに、長く走れるでしょう。でもラクに走れる電動アシスト自転車で、果たして運動になるのでしょうか?今回は実験結果をもとに、電動アシスト自転車の隠れた運動効果に迫ります。
通勤ルートの長距離が心配?坂道が多い?電動アシストの力を借りてみよう!
体力に自信のない人も気軽に始められるのが自転車の大きなメリットのひとつですが、それでも「電車の距離をすべて自転車で」となるとハードルが高い!もちろん自宅から駅まででも、1~2駅ぶんだけでも自転車に置き換えれば、その運動効果はしっかり得られます。ただ、”どうせなら会社まで自転車で走りきってしまいたい” もしくは “乗り換えの駅までは自転車にしたいけれど、距離が少し心配” といった「中途半端な距離」に悩むケースもあるでしょう。
またありがちなのが、”住宅地から駅までの通勤ルートに長い坂道がある” ”アップダウンを繰り返すエリアがある” ”勾配のきついあの急坂はどうしよう…” など「坂道」がネックになるケースです。そんな人にこそおすすめしたいのが “E-スポーツバイク (電動アシストスポーツ自転車)” という選択肢です。
E-スポーツバイクは、通常の自転車に比べて、より少ないエネルギーで長距離を移動できるようになっています。ベースがスポーツ自転車であるため、シティタイプの電動アシスト自転車と比べても、走行感は全く異なります。スポーツサイクルらしい軽快でアクティブな乗り心地と、軽やかなペダリングを叶えてくれます。例えば、自転車で走るのはせいぜい1駅分だという人も、E-スポーツバイクならおそらく倍以上の距離、2~3駅分は気持ちよく走りきれるでしょう。
E-スポーツバイクはエネルギー消費を抑えながら、これまで考えられなかった距離の走行を実現してくれます。漕ぎ出しや坂道もラクラク、スムーズなアシストは、スポーツサイクルに乗り慣れた人でさえ、爽快かつリフレッシュした状態で会社に到着できるはずです。
子ども乗せ電動アシスト自転車で、送迎からそのまま通勤サイクリング!
スポーツタイプでなくても、電動アシスト自転車といえば、街中で多く見る子ども乗せタイプなどもありますね。
今や多くの子育て世代が電動アシスト自転車を活用しています。
例えば自転車で子どもを保育園や幼稚園に預けてから駅に向かっているパパ・ママは、そのまま自転車通勤にシフトしてみるといった選択肢もありますよ!
電動アシスト自転車は本当にラク!でもそれって運動になるの…?
アシストの力で坂道もラクラク、グイグイ進む爽快感で、電動アシスト自転車は想像以上に体への負担を少なくラクに走行できます。そのいっぽうで、「ラク=運動になっていない」と思いがちですが、果たして本当なのでしょうか?
平坦な道では歩行よりもアシストモードのほうが心拍数が高い
「電動アシスト機能に頼る=運動にならないのでは?」という懸念も当然ですね。そこで今回は、都内で行われたある実験結果を紹介しましょう。
◆コース:1周2.6km(キツい坂×2、ゆるい坂×1を含む)
◆被験者:25~64歳の健康な成人男女88名(男性69名+女性19名)
◆実験内容:3種のアシストモードごとに、心拍数と筋活動を測定
(小休止をはさみながら強モード(強)、標準モード(中)、オートエコモード(弱)で1周ずつ走行。走行中に心拍数と筋電図を測定。)
まず運動のキツさを計る心拍数を全体平均で見ると、3つの坂全体で強モードを使うよりも中・弱モードで走る方が高い心拍数になっていました。
さらに平坦な道では、歩行よりも自転車でアシストモードを使用する方がはるかに高い心拍数に。これはアシストモードを使った方が歩くよりもキツい運動になっていることを表しています。
アシストモードを使っても健康づくりが見込める
次は運動強度をチェック。健康づくりの運動ガイドラインで提唱されている運動強度の基準値は50%HRR*。前述のコースでアシストモードを使った際の運動強度を調べたところ、かなりの急勾配である坂1・2だけでなく、ゆるい勾配の坂3においてもほとんどが50%HRRを超える結果に。
*)%HRR:ある運動時の心拍数が、その人にとってどれくらいの強さかを相対的に表した指標。% 心拍予備(Heart Rate Reserve)。
特に坂3(ゆるい)を走行した際の運動強度が全般的に高く、アシストモードを使用しても健康づくりを維持できる強度に達していることがわかりました。
スクワットと同様の筋活動に
筋活動では、勾配のキツい坂の方が全体平均で筋活動が活発である結果に。この数値はスクワット時の太ももの筋活動を1.0とした場合の比較数値であり、坂1・2においてはどのアシストモードでもスクワット時とほぼ同等の筋活動が見られました。
この実験結果から、電動アシスト自転車を使用しても健康づくりが見込める可能性が高いと予想されます。「電動だから運動にならない」とは言い切れず、運動しない人こそ、まずは「運動をはじめるきっかけ」として電動アシスト自転車を利用する価値は大いにありそうです。
E-スポーツバイクが運動習慣のアシスト役に
今回ご紹介した実験結果から、電動アシスト自転車が「運動にならない」とは決して言い切れないことがわかりましたね。遠くまで走りたいけど自信がない、通勤ルートにある長い坂道がネックだ、そんな人こそ電動アシストの力を借りてみてはいかがでしょうか。
またスポーティな走りが魅力のE-スポーツバイクなら、運動を始めるためのツールにとどまらず、ちょっとしたお出かけや週末のロングライドなど、通勤サイクリングを超えたパートナーにもなってくれるはずですよ。
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