新型コロナウイルスの影響を受けて、密を避けた移動手段として自転車を利用する人が増えているようです。電車通勤から自転車通勤に変える、シェアサイクルを積極的に利用するなど、自転車に乗る人も機会も増加傾向にあります。そこで今回は、あらためて自転車に乗る際のルールやマナーに関する注意点をまとめます。

自転車ルールやマナーの認知状況と遵守状況

下のグラフは平成27年段階での自転車ルールやマナーの認知状況と遵守状況です。

ご覧の通り、ほとんどの項目に対して認知されており、無灯火については約95%、歩道の通行不可は約80%、携帯電話等の“ながら運転”については約96%が「してはいけない」と認知しています。その一方で遵守状況は認知状況を下回っており、『わかっているけど、できていない』のが実態のよう。確かにまちを走ると、ちらちらと前を向きつつスマートフォンを手に走っている人、道路を逆走している自転車が、正しい方向で通行している人とぶつかりそうになる場面などを目にすることが多いと感じます。

このような状況を招いている要因の一つは、自転車の走る環境整備がまだ途中段階であることも考えられますが、走行環境さえ整えば自転車ルールが遵守されるのでしょうか?

やはり、ひとりひとりがルールの意味を理解してきちんと守る。その先にみんなが安心して行き交うことのできる社会が生まれるのではないでしょうか。

自転車の走る場所とは?

「自転車には乗れるし、ルールもわかっている」という人が多いかもしれませんが、まずきちんと理解したいのが、“走る場所”。

自転車は車道の左側が原則で、歩道は例外となっています。歩道は歩く人のための場所なので、ベルを鳴らしながら歩く人を避けさせるのはNG。また、今年7月に施行された改正道路交通法では、取り締まりの対象となる危険行為に「妨害運転」が追加されました。逆走して道路をふさぐ、幅寄せ、進路変更、不必要な急ブレーキなども妨害とみなされるため、注意が必要です。

音楽を聴くのも“ながら運転”

車道の左側を走行するということは、クルマと同じ道を共有することになり、それだけ常に変化する周囲の状況を確認しながら走行することになります。

つまり、音楽を聴きながら、スマホを見ながらなどの“ながら運転”では、注意威力が散漫になり、クルマとの接触などの事故につながりやすくなることは明らかです。

せっかくの自転車習慣を気持ちよく継続させるためには安全な走行が欠かせません。知っているようで知らない自転車ルールをこの機会に、ぜひおさらいしましょう。

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