自転車ライト

スポーツバイクでは自転車のライトやベル、反射板が最初から装備されていなかったり、時には盗難に遭ってしまった……という場合、パーツを購入して、自分で装着する方も多いようです。
そんなとき、必要になるのが法律の知識。前照灯やテールライト、ベルなどの装着義務について調べてみました。

自転車の法律を知ろう!ライト・ベル・反射板の取り付けルール

そもそも自転車に乗る際、ライトやベル、反射板などは絶対に必要なのでしょうか?
法律ではどのように定められているのか、意識する機会はあまりないかもしれません。
自転車にはどのような装備が義務付けられているのかを知るため、まずは法律の内容を確認していきましょう。

自転車のライト・反射板は法律で装着が必須とされている

法律上、自転車で公道を走る際に必須のパーツは、ブレーキ(制御装置)、ライト、反射器材の3つです。夜間運転を行う場合にはライトを点灯し、反射板の装着もしくはテールライトの利用が必須となります。
以上の内容は道路交通法第52条、第63条9で定められており、違反した場合には5万円以下の罰金が科されます。

自転車にベルが無い場合、地域によって罰則対象となることも

自転車は軽車両の一種であり、法律の上では車両扱いとなります。道路交通法の54条によれば、「警笛鳴らせ」の道路標識がある地点では、全ての車両が警音器を鳴らさなければなりません。そのため、法律上車両扱いとなる自転車にも警音器、すなわちベルの装着は必須です。
また、東京都や埼玉県などでは、警音器の装備が無い自転車は整備不良で罰則対象となることが条例で定められています。お住まいの地域の条例を確認しておくとよいでしょう。

ベルを鳴らすタイミングにも注意が必要です。道路においては歩行者優先の原則があるため、危険防止の必要がある場合を除いて、むやみに歩行者にベルを鳴らしてはいけないと規定されています。

自転車に必須のライト・ベル・反射板の取り付け方法を解説

自転車にはライト・ベル・反射板装着しなければならないことが分かりました。
では次に、これらのパーツにはどのような種類があるのか、またどのように取り付けたらよいのかを見ていきましょう。

自転車ライトのタイプ

ライトと一口にいってもさまざまな種類があります。
前方を照らすヘッドライトで現在の主流となっているのは、LEDライトを採用したものです。電池式・USB充電対応型・ソーラー式に大別されます。シティサイクルのなかには、走行中に発電するダイナモ式ランプを採用しているものもあります。

後部に装着するテールライトもありますが必須ではなく、反射板かテールライトのどちらかが装備されていれば法律上問題ありません。

ライトの明るさにもバリエーションがありますが、予算に応じてなるべく明るいものを選ぶのがよいでしょう。USB充電対応型のものは基本的に十分に明るく、また長く使えるのでおすすめです。

気をつけたいのは、ライトを使用する際は点滅ではなく、点灯させておかなければならないと規定されている点です。
他者からの視認性を高めるために点滅させたい場合は、ライトをふたつ用意して、点滅と点灯の両方にすることも可能でしょう。または点灯と、より強い点灯を繰り返すライトも存在します。目立つライトを採用し、危険な事故を避けていきたいものです。

リアライトのタイプと取り付け方

リア(後部)の反射板は法律上装着が必須です。もし反射板を装着しない場合はリアライトが必要で、点滅ではなく点灯しなければなりません。反射板が装着されていれば、点滅するリアライトでも大丈夫です。
また、加速度計が内蔵されているタイプのリアライトもあります。減速に応じて点滅してくれるため、視認性がぐっと向上しますよ。

ベル(警音器)のタイプと取り付け方

ベルはただ装着してあれば良いという訳ではありません。ブレーキ付近など、ハンドル周りに装着し、走行中いつでもすぐに使用できる状態にしておくことが必要です。
よく見かける自転車用のベル以外にも、スポーツバイクのデザインにフィットするリング型や、コンパクトなものもあります。好みで選んでよいでしょう。
購入の際は、ご自分の自転車のハンドル径に取り付け可能かを確認してください。ネジ止めで装着するものが主流ですが、バンド式のものも見かけます。
素材は真鍮が多く、さびに強いアルミのものもあります。

自転車のライト点灯マナーとは?

最後に、ライトを点灯させる時に守っておきたいマナーを紹介しましょう。
サイクリンググッドの記事のコラム「MORAL」欄にも記載がありますが、薄暮の時間帯には注意が必要です。
まだそこまで暗くないかな?と思いがちな夕暮れ時でも、想像以上に人の視力は落ちてしまっているものです。早めにライトを点灯しましょう。
他には、ヘッドライトを必要以上に上向き(ハイビーム)にしている方をたまに見かけます。対向車から見るととても眩しく危険なため、やや下向きにしておくことがマナーと言えるでしょう。

マインドスイッチでは、自転車や自転車通勤による健康的で豊かなくらしを実現するための情報をこれからも皆様にお届けしてまいります。