
5月4日、厚生労働省による新型コロナウィルス感染症対策の専門家会議で「新しい生活様式」が提唱されました。以下は、その中の公共交通機関の利用についての項目です。
〈公共交通機関の利用〉
会話は控えめに
混んでいる時間帯は避けて
徒歩や自転車利用も併用する
“3密“を避けるための移動手段として通勤に自転車を使う動きが出てきています。もちろんそれが一番の理由ですが、普段から適度な運動を心がけ、免疫力を高め健康を維持することの重要性に気づかれた方も多いと思います。
これまで、クロスバイクの選び方(Vol.33)、クロスバイクの変速機について(Vol.34)、クロスバイク「変速のコツ」(Vol.36)、クロスバイクの正しい乗り方・降り方(Vol.38)についてお伝えしてきました。基礎が身についたところで、そろそろ10kmを目標に走ってみるのはいかがでしょうか。
「え?10kmも?」と最初は戸惑うかもしれませんが、片道5kmで平均速度10~15kmであれば片道の所要時間は20~30分程度と無理のない時間です。このサイクリングをさらに楽しむコツは、走ることそのものを目的にせず、行きたい場所を決め、その場を楽しむことを目的にすることです。街のはずれにあるパン屋さんやカフェ、そのうち行こうと思っていたミュージアムやショッピングビルなど、5km圏内にあるスポットを目標にしてみましょう。
ただ、ソーシャルディスタンス(社会的な距離)が求められる昨今の状況では、ひとの集まるところを避けた目的地の設定が求められています。自治体等の要請に伴った 目標設定をしましょう。
INDEX
5km圏内で目的地を決める

往復10kmのコースなら、片道は5km目安で目的地を設定しましょう。最初はスマートフォンの地図アプリで目的地を設定すれば、ルートも検索できるため、スムーズなコース設定が可能です。道順を細かく決めすぎず、大体のルートを把握しておけば大丈夫。スマートフォンは専用の器具でハンドルバーに設置することもできます。
速乾Tシャツに腕や首のカバーで
走行中の汗は不快の原因になります。肌に触れるインナーは汗を素早く吸収して衣服内をドライな状況に保つ吸汗速乾素材を選びましょう。
薄手のウール素材のインナーは吸湿性に優れているので、肌へのべたつきが少ないことに加えて、化繊に比べて速乾性に劣る分ゆっくりと乾く事で、汗冷えしにくいという特徴があります。さらに消臭効果もあるので特におすすめです。
また、紫外線を防ぎ、気温や環境に応じて着脱しやすいアームカバーやネックカバーを併用しましょう。
準備したいアイテム
のどの渇きを潤すドリンク、汗対策のタオルや手ぬぐい、そして暑い日には熱中症対策として塩分補給できるキャンディを準備しましょう。
手ぬぐいは薄くてコンパクトな上に、汗を拭きとるだけでなく、首や頭に巻くことができるので特におすすめです。

携帯するアイテムが準備できたら、肩に負担がかかりにくい小さめのショルダーバッグやボディバッグ、リュックなどにお財布やスマートフォンと一緒に収め、なるべくフィットするよう身につけましょう。
空気圧チェックでパンク予防
自転車のチューブはタイヤの内側に収まっています。パンクは道路の段差を乗り越える際、タイヤへの衝撃でチューブに穴が開いて起こることが多く、適切な空気圧はパンク予防に不可欠です。2週間に一度はチェックするように心がけましょう。推奨空気圧はタイヤの側面に記載されています。空気を入れるときは、目安がわかる空気圧付きフロアポンプがおすすめです。
こんな時どうする?

砂利道は?
砂利道に入ってしまった!というときは、そのまま無理に走ってしまわずに一度自転車から降りて押して歩くのも一つの手です。無理に走るとパンクを引き起こす可能性があります。
疲れてしまったら?
疲れを感じたら無理せずにすぐに休息をとりましょう。木陰などで直射日光を避け、キャンディなど甘いものを食べたり、スポーツドリンクで水分補給をして、気分転換を図るのも良いでしょう。しっかり回復してから再スタートするよう心がけましょう。
道に迷ったら
はじめての道は意外に不安を感じるものです。「気が付いたらまったく違う方向だった!」ということもあるため、まずは自転車から降りて居場所を確認し、ルートを再設定するようにしましょう。

出発前に天気予報を確認
これが一番大切な準備かもしれません。雨が降ってしまっては、せっかくのサイクリングを楽しむことができず、むしろイヤになってしまうかもしれません。10㎞のサイクリングを楽しむ機会ですので、出発地と目的地の気温や天気予報をしっかりチェックしておきましょう。
マインドスイッチでは、自転車や自転車通勤による健康的で豊かなくらしを実現するための情報をこれからも皆様にお届けしてまいります。
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