この度、当ウェブサイトにて、従来より販売しているブランドのラインナップ情報へのリンクを新たに追加しました。

新たに設定したブランドは以下の通りです:

ROAD : TIAGRA/SORA/CLARIS

MTB : ALIVIO/ACERA/ALTUS

LIFESTYLE : ALIVIO/ACERA/ALTUS, TOURNEY

これらのリンクは、各カテゴリーの「PRODUCT」内にある「GROUPSET」に設定しております。

各ブランドのラインナップや部品ごとの詳細な仕様・特徴については、ブランド名をクリックしてご確認ください。

2009年のDi2登場以来、ロードバイクの変速システムは進化し続けています。

変速スピード、正確性、信頼性を追求する緻密なシステムエンジニアリングによって、Di2は2026年もツール・ド・フランスでの男女ともに個人総合優勝に貢献。

その信頼性を支える設計思想をご紹介します。

 

この記事でわかること

  • フロントとリア、2つのディレーラーを1つのシステムとして扱うことにより生まれる高い変速性能
  • 大容量のフレーム内蔵バッテリーが、航続距離、変速パワー、フロント変速の信頼性にどのような意味を持つか
  • シフターはワイヤレス、ディレーラーは有線。その設計がレース終盤の勝負どころでもたらすメリット

妥協のない変速性能

Di2(Digital Integrated Intelligence)は、シマノ最速の変速テクノロジーです。正確でスムーズな変速をボタンひとつで実現するよう設計されています。必要な瞬間にライダーの力を最大限に引き出す変速性能は、ツール・ド・フランスおよびツール・ド・フランス・ファム、オリンピック、世界選手権といった、世界最高峰のレースでの勝者たちにも愛用されています。

 

Di2のシフト操作はワイヤレスです。ケーブルをハンドルバーテープ内に通す必要がなくなり、よりシンプルな構成を実現します。一方で、大容量バッテリーはシマノのパワフルなフロントおよびリア変速システムを支えています。ディレーラー同士を有線接続することで通信遅延を最小限に抑え、通信信号の信頼性を最大化します。わずかな遅れも許されない瞬間に、確実に変速するための設計です。

シフターはワイヤレス、ディレーラーは有線という構成は、2つの考え方の間で妥協した結果ではありません。むしろ、それこそがDi2の設計思想です。

 

「ワイヤレス技術は利便性の高いデータ伝送に適しています。一方、有線技術は電力とデータの両方を妥協なく届ける必要がある場面で、その真価を発揮します。」

 

「レースの先頭集団で求められるのは利便性ではありません。ライダーが必要としているのは、どれだけ強く踏み込んでいても、周囲で何が起きていても、変速を求めたその瞬間に、確実に変速が行われることです。だからこそ私たちはクリーンなコックピットを実現するためにシフターにはワイヤレスを採用し、すべての変速を確実に支える電力供給と通信性能を確保するために、ディレーラーには有線接続を採用しています。」

 

「Di2は妥協の産物ではありません。それぞれの技術を、その強みが最も生きる場所に採用した結果です。目指したのはただひとつ、可能な限り速く、確実な変速を実現することです。」

 

-手塚 俊雄 (シマノ DURA-ACE開発担当)

なぜ、あえて有線なのか

単一バッテリー方式は、妥協でも技術的な限界でもありません。シマノのフラッグシップMTBコンポーネント XTR Di2は、完全ワイヤレスを採用しています。フロント変速を必要としないトップレベルのマウンテンバイクレースでは、ワイヤレス技術を高い信頼性で活用できるためです。

 

一方、ロードレースでは機材に求められるものが異なります。

大容量の単一バッテリーは、充電の頻度を減らし、より長い距離を走ることを可能にします。充電を気にする機会が減り、大切なライドの前に確認すべきことも少なくなる。そして何より、ライダーは機材ではなく走りに集中できます。

さらにロードレースでは、高負荷時でも確実に行えるフロント変速、フロントとリアディレーラーの緻密な連携、そして長時間かつ過酷なレースを通じて揺るがない信頼性が求められます。

 

私たちが重視しているのは、どの技術が新しいかではありません。どの技術がライダーにとって最善か、ということです。

だからこそ私たちは、ライディング環境ごとに最適なソリューションを選択します。それぞれの製品が、ライダーにとって最大限の価値をもたらせるように。

信頼に応える。それが私たちの責任。

私たちは、本当に重要な瞬間に信頼できる製品をつくることに誇りを持っています。

それは、勝負をかける局面の高負荷下で確実にフロント変速が行えること。

厳しいレースを走り切るために、フロントとリアディレーラーが緻密に連携し、高度なチェーンマネジメント性能を発揮すること。

そして長時間のライドやレースでも安心して使用できる十分なバッテリー性能を備え、ライダーが自らの挑戦に集中できることでもあります。

 

私たちが守り続けているのは、まさにこうした信頼です。

DURA-ACEは、ツール・ド・フランス、オリンピック、IRONMAN世界選手権といったスポーツ最高峰の舞台で戦うトップアスリートたちとともに開発されています。

信頼性が問われる極限の環境において、私たちの第一の責任は、アタックや逃げが始まるその瞬間にも、ライダーが何の迷いもなく信頼できるシステムを提供することです。

「変速してくれるだろうか」と考える必要はありません。

必要な瞬間に、必要な変速を。

高出力・大容量の単一バッテリーが、変速に必要な電力を瞬時に供給します。

 

「コックピット周りをすっきりさせるワイヤレスシフターは素晴らしい技術です。しかし私たちにとって本当のゲームチェンジャーは、ひとつの中央バッテリーでフロントとリア、両方のディレーラーを駆動するシステムです。

レースでは、ライダーたちは最大限のパワーで走りながら、一瞬で変速する必要があります。そこに、ほんのわずかな迷いや遅れも許されません。

ボタンを押した瞬間にギアが変わる。その確信を持てること。

そうした信頼性こそが、私たちのレース活動を支える基盤なのです。」

 

-ステファン・デルクール (FDJユナイテッド・スエズ ゼネラルマネージャー CEO)

2つのディレーラー、ひとつのシステム

シマノはフロントディレーラーとリアディレーラーを独立した製品ではなく、両者をひとつの強力なシステムとして設計しています。

 

言うなれば、ひとつの脳を構成する左脳と右脳のように互いに情報をやり取りしながら、高速に判断し、連携して動作します。

そのため、有線接続は単なる電源供給のためだけのものではありません。

フロントディレーラーとリアディレーラーをつなぐ通信経路としても機能しています。

この連携があるからこそ、フロントとリアの協調制御が可能になります。

 

そして、その協調制御によってチェーンを常に適切な位置に保ち、高負荷下での変速でも途中でためらうことなく変速を確実に完了させることができるのです。

 

「コーヒーライドでも、ハイスピードなレース集団の中でも、Di2の変速は本当にスムーズで信頼できます。変速は素早く、思いどおりに反応してくれますし、ライディング体験そのものをより良いものにしてくれると感じています。」

 

-タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツXRG , ツール・ド・フランス2026個人総合優勝)

クリーンかつコンパクト

ロードサイクリングにおいて、空力性能への要求は年々高まっています。

大容量バッテリーをフレーム内に搭載することで、フロントディレーラーとリアディレーラーをよりコンパクトに設計することが可能になりました。

その結果、コンポーネントはフレームに後付けされたように存在するのではなく、現代的なフレームデザインと自然に一体化します。

さらに、重量配分や重心設計の面でもメリットをもたらします。

Di2が目指すシステムエンジニアリング

シマノのDi2ロードシフティングは、ひとつの完成されたシステムとして設計されています。

すべてのコンポーネントは、効率性、変速精度、そして信頼性を最大限に引き出せるよう最適化されています。

ひとつの大容量バッテリー、緊密に連携して動作する2つのディレーラー、そしてひとつの設計目標。

それは、最も重要な瞬間に、力強く確実な変速を実現することです。