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- グラベル変速の進化
- タフなライドのためのSHIMANO GRX RX827リアディレーラー
- 03/10/2025
フロントシングル(1x)とフロントダブル(2x)ドライブトレインのどちらでグラベルバイクを組むかは、悩ましい問題です。しかし、ライディングスタイルやこれから挑む地形を考慮すれば、どちらのセットアップが適しているかはすぐにわかります。自信をもって選べるように、このガイドではそれぞれのセットアップのメリットや用語、おすすめのSHIMANO GRXのギア構成などについて紹介します。
この度、当ウェブサイトにて、従来より販売しているブランドのラインナップ情報へのリンクを新たに追加しました。
新たに設定したブランドは以下の通りです:
ROAD : TIAGRA/SORA/CLARIS
MTB : ALIVIO/ACERA/ALTUS
LIFESTYLE : ALIVIO/ACERA/ALTUS, TOURNEY
これらのリンクは、各カテゴリーの「PRODUCT」内にある「GROUPSET」に設定しております。
各ブランドのラインナップや部品ごとの詳細な仕様・特徴については、ブランド名をクリックしてご確認ください。
フロントシングル(1x)とフロントダブル(2x)ドライブトレインのどちらでグラベルバイクを組むかは、悩ましい問題です。しかし、ライディングスタイルやこれから挑む地形を考慮すれば、どちらのセットアップが適しているかはすぐにわかります。自信をもって選べるように、このガイドではそれぞれのセットアップのメリットや用語、おすすめのSHIMANO GRXのギア構成などについて紹介します。
フロントシングルとダブルの比較を行う前に、まずは主要な用語について確認しましょう。
フロントシングルのドライブトレインは、シンプルな変速システムを求めるライダー向けです。GRX 1x12スピードDi2には10–51Tカセットスプロケットにシングルチェーンリング(40Tと42T)が組み合わせられます。ギアレンジとギアステップをカスタマイズできます。
フロントダブルのドライブトレインはギアレンジが広く、ギアステップを小さくできます。ケイデンスを細かくコントロールしたいライダー向けです。GRXでは、2種類のダブルチェーンリング(48/31Tと46/30T)があり、いずれもシマノの12スピードカセットスプロケット(11–30T、11–34T、 11–36T)と組み合わせられます。
ここからは、ギアステップについて詳しく見ていきます。フロントシングルとダブルのセットアップで変速するときに、ライダーのスピードがどのように変化するかを確認しましょう。
2x12スピードのセットアップ(GRX 48/31Tのチェーンリング、11-36Tのカセットスプロケット)で、ライダーが100 rpmでペダリングする場合、アウターチェーンリングでカセットスプロケットのトップ側3段で走ると、そのスピードはそれぞれ下記のようになります。
つまり、3種類のGRX フロントダブルのドライブトレインシステムでは、トップ側3段のギアにおけるスピード差は、11 km/h (6.7 mph) となります。
1x12スピードのセットアップ(GRX 42Tのチェーンリング、11-51Tのカセットスプロケット)で、ライダーが100 rpmでペダリングする場合、カセットスプロケットのトップ側3段で走ると、そのスピードはそれぞれ下記のようになります。
つまり、3種類のGRX フロントシングルのドライブトレインシステムでは、トップ側3段のギアにおけるスピード差は、15.6 km/h (9.7 mph) となります。スピードの差は、コグサイズのステップが大きいほど大きくなります(10T、12T、14T)。この結果から、フロントダブルのギア比の差が細かいこと、一方でシングルではギア比が大きく飛ぶことがわかります。
ややこしい計算で頭が痛くならないよう、ライダー別に実績のあるギアの組み合わせを紹介します。目的に合ったセッテイング選んで、必要に応じてチェーンリングやカセットスプロケットを微調整してください。
GRXは、フロントシングルのシンプルさを好むライダーにも、フロントダブルの細かいコントロール性を好むライダーにも対応します。ハイスピードなレースからバイクパッキングの旅に至るまで、走る場所やライディングスタイルに応じたギアリングを揃えています。さあ、どのチェーンリングを選んだとしても、準備をして冒険に出発し、楽しんでクランクを回しましょう。